老若男女を問わず、音楽の世界で密かに人気を集めているハーモニカ。
小型で軽量なハーモニカは、気軽に始められ、音楽未経験の人が初めて触れるのにおすすめの楽器と言えるでしょう。
でも、一言でハーモニカと言ってもいろんな種類があり、音色や演奏方法、演奏できる曲、向いているジャンル・難易度などが異なってくるので、初心者はどれを購入すべきか迷ってしまいますよね。
そこで、「ハーモニカを始めてみようと思うけれど、自分に合っているのは一体どれなんだろう?」と悩んでいる方に向けて、今回は3種類のハーモニカ「クロマチックハーモニカ」「ブルースハープ」「複音ハーモニカ」について細かく紹介していきます!
自分に合ったハーモニカと出会い、好きな曲を演奏できるようになるといいですね!
初心者に最適なのはブルースハープ
楽器の経験がほとんどなく、うまくできるか心配な方には、ブルースハープがおすすめです。
価格も安く、サイズも最もコンパクトでロック・ブルース向き
ブルースハープは、長さ10cm程度の非常に小さなハーモニカで、他のハーモニカと比べても非常にコンパクトなサイズになっています。
値段もさほど高くなく、二千円程度からありますが、3千円くらいの本格的なものがおすすめです。
誰にでもとっつきやすいので、ロック・ブルースのスターにサブ楽器としても愛用されています。
ロックソングやギター・ベースに興味がある方は、ブルースハープを購入することで自分の音楽の幅が広がるはずです!
挫折しにくいシンプルな演奏方法
ブルースハープには演奏するための穴が10個しかなく、穴の間隔も狭いため、音程をコントロールしやすく、挫折せずに練習していけるのが大きいです。
隣合う穴の音がうまく重なるよう設計されているため、適当に吹いても割と綺麗な和音が鳴るようになっています。あまり高等テクニックを必要としないのも、初心者にとっては魅力的な点ですね。
初めて買う時は「C」のキーがおすすめ
ブルースハープには、一台の音域の幅が狭い分、様々なキーのハーモニカがあります。その中でもC調のブルースハープは、ロックやフォークの中でも合う曲が多いので、初めてブルースハープを買う際におすすめです。
上達するうちにだんだん様々なキーのハーモニカが必要になってきますが、まずは一台でも問題ありません。
欲しいキーのブルースハープがあればその都度増やしていきましょう。
一本でなんでも吹ける!クロマチックハーモニカ
ブルースハープや複音ハーモニカは、曲によっては音階が合わないこともあり、あらゆる曲を演奏するためには複数のハーモニカを用意する必要があります。
一台のハーモニカでどんな曲も演奏できるようになりたいという方は、クロマチックハーモニカを選んでみましょう。
レバーが搭載されており、あらゆる音程をカバーできるクロマチックハーモニカ
クロマチックハーモニカは、本体に備わっているレバーを操作することで半音高い音を鳴らすことができます。
そのため出せる音の幅は非常に広く、一台持っていれば演奏で困ることはありません。
レバーを使った独特の演奏方法もある
クロマチックハーモニカに備わったレバーは、単に音域の幅だけでなく、演奏スタイルの幅を広げてくれるパーツでもあります。
例えばレバーを左右に揺らすことで、ビブラートやうなりを表現することができ、他のハーモニカではなかなか演奏するのが難しい、小刻みに音程が変化する曲もバッチリこなせるようになります。
透き通った音で、ブルースやジャズでも活躍
和音が中心となるブルースハープと比べ、クロマチックハーモニカは透き通ったきらびやかな音で、輪郭がくっきりとしています。
そのため、ブルースやジャズ、R&Bなどにピッタリなサウンドになります。
R&Bのスター歌手であるスティーヴィーワンダー氏は、幼少期からこのクロマチックハーモニカを愛用しており、歌の間にハーモニカのソロ演奏を挟むのが、コンサートにおける彼の定番スタイルとなっています。
高度な演奏で注目されたい人は複音ハーモニカ
せっかくハーモニカを始めるなら本格的にやってみたい!と思う方には、複音ハーモニカがおすすめです。
単音吹きで音色が深く、ソロでも活躍できる複音ハーモニカ
複音ハーモニカには概ね、縦に2つ、横に24、合計48の穴が空いています。
微妙に音がずれた上下の2つの穴を同時に吹くことで、音が混ざり合い、独特の深みのある音色になるのが特徴です。
そのため、曲の中でも特に注目されやすいリードパートやソロを担当することが多く、大きな活躍ができるハーモニカです。
古風なサウンドで、演歌や歌謡曲にもピッタリの複音ハーモニカ
複音ハーモニカは、その深みのあるサウンドから、演歌や歌謡曲にも使用されています。
「ちょっと懐かしいあの音を再現したい!」という人は、是非購入を検討してみてはいかがでしょう。
おすすめの定番ハーモニカメーカーを紹介
ここまでは代表的なハーモニカを紹介してきましたが、ハーモニカは様々な会社から販売されていて、どのメーカーを購入したらよいのか分からない、という方もいますよね。
特に、ほかの楽器と違って直接本体に口を付けるもののため、通常の楽器店では実際に演奏して選ぶというわけにはいきません。
ハーモニカ選びの失敗を減らすために、ここでは特に評価の高いハーモニカのメーカーについて紹介していきます。
これから紹介するメーカーでは、ハーモニカ本体の品揃えが充実しているだけでなく、部品やグッズも販売されており、なおかつ修理対応も迅速に行ってくれます。
伝統的なハーモニカの老舗:「HOHNER社」
HOHNER(ホーナー)社は1857年に創業を開始したドイツの会社です。
ホーナー社は、何よりブルースハープという楽器を作り出した会社であり、1960年代のロックシーンにおいては、ホーナー社のブルースハープを見ない日はないと言ってもいいほど、定番のメーカーとなりました。
そのため、ホーナー社のハーモニカの愛用者は非常に多く、ギターブランドでいうギブソン的立ち位置を獲得しています。
高性能でコスパも優れた国産メーカー:「TOMBO」
TOMBO(トンボ)社はハーモニカやアコーディオンなどを製造している日本の楽器メーカーです。
トンボ社のハーモニカの何よりも優れている点は、コスパの良さにあります。
クロマチックハーモニカなどの比較的高価になりがちなハーモニカも、2000円程で購入できてしまいます。
さらに、その安さからは想像できないほど、クオリティも高く、音・演奏のしやすさ共に上級者にもおすすめできるものとなっています。
種類が多様で個性的な「SUZUKI」
SUZUKI(鈴木楽器製作所)はトンボと同じくハーモニカ日本の代表的なメーカーです。
ハーモニカの定番メーカーとして、品質が高いのはもちろんですが、それだけではありません。
鈴木では上記で説明した3種類の王道ハーモニカの他にも、マイナーなモデルや、数々の個性あふれるハーモニカを作っています。
例えば、鈴木では幼児向けのハーモニカやミニハーモニカなどにも力を入れており、数々の商品を取り揃えています。
さらに、サイズの小さい複音ハーモニカや、カラフルなハーモニカなど、ひと目で鈴木の製品だと分かるような、独特なハーモニカを作っています。
他のメーカーには見られない珍しい材質のハーモニカも開発しており、ハーモニカの誕生から百年以上経った今でも、新しいものを生み出していこうという意気込みが感じられます。
クロマチックハーモニカとブルースハープ、復音ハーモニカの違いのまとめ
「ハーモニカを始めてみようと思うけれど、自分に合っているのはどれなんだろう?」という方に向けて、様々なハーモニカの種類、メーカーについて説明していきましたが、挑戦してみたいハーモニカが何となくお決まりになったでしょうか?
音や演奏方法、相性の良いジャンルなどを比べていく中で、あなたにピッタリなハーモニカのイメージが見えてきたのではないかと思います。
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