この記事は小学生・中学生のお子さんをお持つ教育熱心なお母さんに向けて書いています。
宿題(夏休みなどの長期休業が多いですが)の中でも、ついつい後回しにして最後まで残ってしまうのが「読書感想文」。
読書感想文=「忘れられない宿題の思い出」という苦い経験をお持ちの方もいるのではないでしようか?
そんなやらされ感・苦手意識を持つ「読書感想文」ですが、
そもそも「学校で習わない」「どのように書いたらいいのかわからない」といった声が多く聞かれます。
そこで今回は、読書感想文の「題名の付け方」「魅力的な書き出し」「メインとなる内容や締め方」まで、小学生・中学生以上向け書き方のハイレベルなポイント・コツをお伝えします。
この記事を書いているのは
ブログ歴10数年のWEBデザイナー・ライターの男性(デザイン歴は38年)
空手・野球・バスケ・バレー・テニス・SUP・カヤックを愛好
音楽では、ラッパ・クラシックギターもたしなんでいるノウハウ研究家でもある
習い事・スポーツを極めるには「正しいやり方を誰から学ぶか」を常に意識している。
くれぐれもその場しのぎのコピペや言葉を変えてのリライトではなく、下手でも心を揺さぶられた場面や心情の変化を自分の言葉で表現してみましょう!
小学生には少し難しいと思いますので、ぜひ親御さんがサポートしてあげてください!
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読書感想文の書き方のハイレベルなポイント・コツ、まず本を選ぼう!
読書感想文の書き方のポイント・コツは、魅力的な本を探すことから始まります。
本の選択で書く意欲が大きく変わります。
できれば1冊だけでなく、複数の候補の中から自分の一番を選ぶのがいいでしょう。
「友達に教えたくなる本」や、「もう一度読みたくなる本に出会える」と読書感想文がスムーズに書けそうです。
ポイント別に見ていきましょう。
■ 面白そうな題名(タイトル)で選ぶ
題名は本の顔ですから、直感的に「これを読もう!」と思って選んでも良いのです。
魅力的な題名の本は、どんな内容だろう?とワクワクしますね。
■ 興味のある内容を選ぶ
自分の好きなことや、興味のある内容は抵抗なく読み進められ、読書感想文が書きやすいでしょう。
帯や背表紙に惹きつける内容が書かれている本は要チェックです。
■ トレンド:話題になっている本だから
近年ではドラマ化や映画化される本が多いため、「原作を読みたい」というきっかけで選んでもOKです。
ベストセラーや有名人が書いた本など、話題性のある本は手に取りやすいですね。
■ 知っている作家・好きな作家を選ぶ
名前を知っている作者や、かつて読んだことのある作者を選ぶ方法もあります。
家族や友達が好きな作者だから、というのも立派な理由になります。
■ 表紙(装丁)で選ぶ
本を表紙で選ぶという人もいます。
表紙のデザインと題名は、本のすべてを語っているとも言えます。本を読んでいる間は、気に入った表紙と一緒に過ごせますね。
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読書感想文の書き方:付箋やメモを使おう!
本をただ読むのではなく、付箋やメモを使うと効率的に進められます。何度も探す手間が省け、考えをまとめるのに便利な方法です。
■ 付箋とメモの使い方
「ここが面白い!」「この台詞が気に入った」「場面が急に変わる」など、気が付いた箇所のページにどんどん付箋を貼って行きましょう。
平行して、気づいたことを大雑把にメモしておきます。「〇〇がかわいそう」「△△のシーンの描写がよい」など、書き残しておくと読書感想文がグンと楽になりますよ。
■ 借りた本の扱い方
図書館や人に借りた本の場合、ページの角を折ったり、ペンで印を付けたりすることはマナー違反です。
付箋は、剥がしても跡が残らないタイプを使用しましょう。
もちろん返却時は付箋を全て剥がすようにしてくださいね。
読書感想文の書き方:構成を考えよう!
読書感想文の大まかな構成を紹介しましょう。書き方のパターンを覚えてしまえば、決して難しいものではありません。
①本との出会いや問題提起
まず初めの段落は、本を選んだきっかけや疑問を投げかける部分です。
付箋やメモを元に、読書感想文を読む人が期待できるような内容を考えましょう。
②本のあらすじを簡単に
次の書き方は、本の面白さを薦めるためのあらすじです。
どのような主人公が、このような出来事に会って、と簡潔にまとめます。
この段階では、あらすじのみで感想は書きません。
③面白かった内容の感想や考え
ここがメインになる項目です。
付箋やメモを元にして、印象に残ったシーンや面白い部分に対する感想や考え方など、順を追って説明していきます。
④結びの部分
最後の段落はまとめになります。
「本を読んだことで変わった点」「得られたもの」「内容を今後どう生かしていくか」などを書きます。
読書感想文の書き方!タイトル・題名を決めよう
題名の指定がない時は、効果的で惹きつける題名を考えましょう。
ここでは、題名を付けるコツをいくつか紹介します。
■ 本の題名を入れる
「『〇〇』を読んで」という題名が多く見られますが、「『△△』と私」「人生観を変えた『◇◇』」などと、少し変化を付けた題名を考えてみましょう。
他の作業をしている時に、良い言葉が思いつく場合もありますよ。
■ 主人公や作者の名を入れる
「『〇〇』に伝えたいこと」「『〇〇』はなぜ△△を選んだか」など、主人公の名を題名に持ってきて掘り下げる方法もあります。
また、「〇〇は、本当に幸せだったのか」「もし私が△△なら」などと作者の名を入れる方法もあります。
■ テーマを決める
「愛情」や「友情」、「感謝」や「夢」、「戦争」など本に沿ったテーマを題名にしてみましょう。
「仲間と目指す〇〇」「△△が語る家族への想い」「◇◇を忘れないために」など、内容を集約した表現が効果的です。
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コピペ厳禁!読書感想文の書き出しの例
読む人を惹きつける読書感想文は、書き出しで決まると言っても過言ではありません。
ただし、小学生が凝った書き出しにすると「親が手伝ったかな?」と思われてしまいます。
結論や問いかけから書く
「この本は、人類に対する警告だ。」など、結論を冒頭に持ってくると印象的な書き方になります。
また、「なぜ〇〇は~をしたのか」「真の平和の意味とは」などと問題を投げかけ、読者に語りかける書き出しも魅力的です。
本の紹介をする
一般的に書きやすいのは、本の紹介や出会ったきっかけなどの内容です。
「きれいな花の絵が描かれた表紙に惹かれて」「この作者の本は2冊目ですが」などがあります。
小学生におすすめの書き方です。
友達に語りかけるように紹介すると自然な書き出しになると思います。
印象に残った箇所を引用する
本の中で一番印象的だった部分の文章や、登場人物の台詞を書き出しにする方法もあります。
かぎカッコ「」を付けて、自分の文章と区別を付けましょう。中学生以上の読書感想文におすすめの表現方法です。
エッセイや小説風に書く
「いつもと変わらない毎日が始まるはずだった。」など、これからどのような展開になるのだろうとワクワクする書き方もあります。
また、「風の薫りに誘われて外に出てみると」など、内容と絡めて風景を描写するのも素敵な表現です。
手紙を書くように
登場人物や読者に語りかけるタイプの書き方にすると、視点が変わって面白い内容になります。
「〇〇さん、その後はお元気ですか?」「皆さんへぜひ読んでもらいたいと思い」などと、相手を想像して書いてみましょう。
読書感想文の内容!学年・年代別ポイント
ここでは学年・年代別の読書感想文の書き方を見て行きましょう。
各々の年代にふさわしい読書感想文を仕上げたいですね。
書き方のポイント:小学校低学年~高学年
読み終わった後で、どのように感じたかを素直に表現してみましょう。
「もし自分が主人公だったら」と置き換えるのも効果的です。
「〇〇の行動に勇気付けられました。」「私が~だった時は」などと自分の考えや体験も盛り込んでみましょう。
コンクールの入賞作品に目を通すと、皆さん様々に表現していますよ。
書き方のポイント:中学・高校生
感じたことや考えたことを、ステップアップした表現で書いてみましょう。
ここはこうして欲しかったなど、作者と違う考えを述べる内容も可能です。
「〇〇は~で知られるが」と自分で調べた内容をプラスするとさらに膨らみます。
面白くなかった場合は、なぜ魅力がないのかという点を掘り下げると、一味変わった読書感想文になりますよ。
書き方のポイント:大学生・社会人
大学のゼミや会社の社員研修などで、読書感想文の課題が出ることがあります。
「~と思いました。」「しかし、」などの同じ表現の多用は、小学生のような読書感想文になってしまいます。
ボキャブラリーを増やし、文体に変化を付けた書き方を心がけましょう。
本のテーマに沿って、起承転結を意識しながら書くと大人の読書感想文になります。
読書感想文の肝:結び
結びは、読書感想文を締めくくる大切な部分です。
読後の感想や得られたことを中心に書きます。
読む前と読後の感想
本を読んでどう思ったか、読んだ後で何が変わったかを考えましょう。
「初めは~と思ったけれど、読んでみて~に変わった。」などを具体的にする書き方や、「どんでん返しにしばらく呆然とした。」と読者に余韻を残す表現も素敵です。
好きなシーンや印象に残った言葉
気に入った場面や、好きな言葉で締めるのも良いでしょう。
本文を引用する場合はかぎカッコ「」を付けます。また、シーンを思い返し「いつかここへ行ってみたい」と希望を書くのもオススメです。
格好良く書こうと思わず、素直な気持ちを表現してみてください。
人に薦める形を取る<
本の良さをアピールするために、魅力を具体的に紹介して「〇〇の方にはぜひお薦めします。」などと添えても良いでしょう。
少しオーバーなくらいの書き方にすると、読者が印象に残る読書感想文になります。
キーワードや登場人物の口癖
作者が提示しているキーワードや、登場人物の台詞を最後に置く方法もあります。
自分と似ている登場人物を見つけるのも楽しいですね。
引用するキーワードや台詞にかぎカッコ「」を付けて表してみましょう。
初めに書いた内容に戻る
冒頭で問題提起をしている時は、再度その内容に戻ってまとめることができます。
問題に対する解決を導く形になり、全体に引き締まった読書感想文に仕上がります。
中学生以上の読書感想文で挑戦してみましょう。
読書感想文を書く上での注意点
最後に、読書感想文の書き方で気をつける点を紹介します。
提出前に再度チェック
読書感想文は、誤字や脱字、引用部分、内容などを再度点検してから提出しましょう。
自分の間違いは気づきにくいので、家族や友人にチェックしてもらう方法もあります。
パソコンのWordを利用し、文書や原稿用紙の機能を使って下書きし、誤字脱字を見つけても良いですね。
パクリやあらすじばかりは禁物
読書感想文に限らず、他の人が書いた文章をそのまま使用するのは厳禁です。気に入った表現は少し変化させてから書きましょう。
また、あらすじばかりでは感想文になりません。自分の気持ちや考えをまとめたものが読書感想文です。
親の手出しはほどほどに
小中学生の場合、コンクールなどの入賞を狙うために親が手出しをしては、子供らしい読書感想文になりません。
誤字脱字のチェックや、表現のヒントを与える程度にしましょう。
子供が努力して書き、力をつけることに読書感想文の意味があります。
読書感想文の書き方のコツのまとめ
読書感想文の書き方について説明してきました。本は、メモや付箋を使いながら読み進めることがポイントでしたね。
構成の組み立て方や、年代別の書くコツもご理解いただけたでしょうか。
書き出しやまとめの部分は、他の人と少し違った表現にすると魅力のある読書感想文になりますよ。
今年の夏休みは、読書感想文をスラスラと仕上げてしまいましょう!
そのためにも、日頃から親子で読書に親しみ、本の感想なんかを話し合える場を作っておくのも大切ですね。
また、お子様だけに書かせるのではなく、たまには大人の読書感想文を書いて新聞などに投稿してもいいかもしれませんね!
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長文お疲れさまでした。
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① 説明文:日記から新聞記事、メール文作成まで幅広く使える文章力を養います。
② 意見文:受験の小論文やコラム記事などを作成するのに役立ちます。
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追伸:読書感想文を書く理由
宿題として出される読書感想文は、そもそもどのような教育指導の下で行われるのでしょうか。
感想文を書かせる根本的な意図となるものがあるはずです。読書感想文について、学習指導要領と全国読書感想文コンクールの開催趣旨を覗いてみましょう。
学習指導要領では
全国の学校教育の水準が一定になるよう、文部科学省が定めた教育内容を「学習指導要領」と言います。小学校の学習指導要領では、
「書いた本や文章を読んで,感想を書くこと」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/koku.htm
という項目があります。直接的に「読書感想文を書かせる」という内容はありませんが、「言語活動の充実」の一環として「 読んだ本の好きな箇所を紹介する」「本を読む活動の充実に繋がる工夫をする」などの指導を行うよう提言されています。
青少年読書感想文全国コンクール
全国学校図書館協議会が、読書を広めるために昭和30年(1955年)から始めた活動で、優秀な読書感想文を表彰するものです。コンクールの開催趣旨は
・子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。
・より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。
更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
http://www.dokusyokansoubun.jp/youkou.html
とされています。