復音・ブルースハープ・クロマチックハーモニカとの違い

一言でハーモニカといっても、様々な種類があります。

ハーモニカの種類や特性を知らないと楽器の購入時につまずきますし、自分の好きな曲が演奏できなくなってしまう可能性もあるので、チェックしておきましょう。

1.複音ハーモニカ

一般的に多くの人がハーモニカと呼んでいるものは、この複音ハーモニカです。

複音ハーモニカは、上下に二つずつ穴があり、この二つの穴を同時に吹くことによって深みのある音を出すことのできるハーモニカです。

R&Bや一部のクラシックなどにも用いられ、曲のソロパートなどにも大活躍するハーモニカといえます。

そのためハーモニカの中でも特に演奏者が多いという特徴があります。

2 . ブルースハープ

ブルースハープ

ブルースハープは、ドイツのホーナー社の商品で、10穴ハーモニカなどとも呼ばれます。

その名の通り10穴しかなく、ハーモニカの中では片手に収まるほど小さいです。

基本的には単音ではなく、複数の穴を同時に吹き和音を奏でるという演奏方法が一般的です。

出せる音がそこまで豊富ではないため、一つのハーモニカでは演奏できる曲のレパートリーが少ないのが欠点ですが、演奏方法は他のハーモニカと比べても簡単で、サブ楽器としての人気も高いです。

実際、松崎しげるやボブ・ディラン、千葉ユウスケなど、大半のロック・フォークミュージシャンが使用しているものはこのハーモニカになります。

特に、ハーモニカホルダーという、首にかけてハーモニカを固定する道具を用いて、ギターを弾きながらブルースハープを演奏する姿はとても印象的ですよね。

3 . クロマチックハーモニカ

クロマチックハーモニカは、一つの穴から、吸うときと吐く時で二種類の音が出せるハーモニカです。

特に、クロマチックという言葉には「半音」という意味があり、レバーを動かすことによって、ド♯などの、他のハーモニカでは出せない、半音を鳴らすことができます。

そのため、一つのハーモニカで演奏できる曲の種類が広いのが特徴です。その分、音階がより精密に配置されているため、他のハーモニカと比べ値段が少し高めになります。

おすすめは手軽に学べるブルースハープ 

他の楽器にはない手軽さと価格の安さ

ブルースハープの持つ最大の特徴は、そのサイズにあります。

一般的なハーモニカのサイズは、鍵盤ハーモニカやミニサイズのものなどを除いて、10~17cm程です。

非常にコンパクトなため、いつでもカバンやポケットに入れて持ち歩き、好きなときに吹くことができるわけです。

さらに、ギターやベースなどとは異なり、高価な周辺機材やグッズを揃える必要がなく、ブルースハープ本体さえあればもう演奏ができてしまうのも魅力です。

ブルースハープの価格は、一般的なものであれば二・三千円ほどで購入できるので、簡単に始めることができます。

そして、ハーモニカには複雑なコードや音楽理論などが存在しないので、音楽未経験者でも演奏の仕方が理解しやすいというのも、おすすめの理由です。

幅広い音楽ジャンルにおいて大人気

ブルースハープは、コンサートなどではあまり使用されないマイナー楽器だと思っていませんか?

実は、そうではありません。

日本を含め、世界中に数多くのハーモニカ演奏者が存在しており、現在でもコンサートが頻繁に開かれています。

それに加え、ハーモニカは、スティーヴィー・ワンダー、ボブ・ディランなど、数々の著名アーティストを中心にサブ楽器として愛用されているんです。

ここまでブルースハープが人気である理由は、ブルースやR&B、ロックなど、様々なジャンルの音楽と相性が良いことにあります。

また、一つ一つのハーモニカの音域は狭いものの、沢山のキーのハーモニカが存在するので、演奏できる曲が豊富にあることも、ハーモニカが数多くの音楽シーンに登場してきたことの要因だといえます。

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追伸:ハーモニカの音量が気になる方へ

ハーモニカに打ち込むと言っても、時間を構わず大音量で練習し続けると、近隣に迷惑、トラブルの原因にもなる可能性がありますので常識を持って趣味に興じてくださいね。

ちなみに管理人の対策は室内では音があまり響かないようにハンカチやタオルでくるんで控えめに吹いています。

思いっきり吹きたい時は、河原や自家用車の中で練習します。(自家用車は特におすすめ)

いや、車も河原も近くにないという方はカラオケボックスで練習曲をかけながら一緒に練習するのがおすすめです。

趣味に没頭するあまり、練習音がもれ、隣人とのトラブルは避けたいものです。

そこで防音対策として、冒頭に申し上げたハーモニカ用消音機です。

鈴木楽器製作所の日本初のサイレンサー付きハーモニカ「忍SHINOBIX(シノビクス)」です。

サイレンサーにより、通常のハーモニカ演奏時と比較し、約1/5にまで音量を軽減します。

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注意:スズキ10ホールハーモニカの専用のサイレンサーです。

サイレンサーは取り外し可能なため本製品を通常のブルースハーモニカとしても演奏可能です。

応用編:マイキングして楽しむ!

更にハーモニカマイクHMH-100(別売)・多目的アンプ (SPA-03) を装着すれば、マイクで収音した音をヘッドホン等でモニターしたり、リバーブなどのエフェクト効果をかけて楽しむことも可能です。

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※ハーモニカマイク単体では動作しません。その他、接続ケーブル、市販のヘッドホン、アンプ(エフェクター)などをご確認ください