少年柔道の指導に携わっていると、
「何を教えるか」よりも
「どの順番で、どこまで教えるべきか」で迷う場面が増えてきます。

受け身の重要性は分かっている。
技の名前や形も理解している。
それでも指導に自信が持てないのは、日々の稽古が全体の設計図を持たないまま進んでしまうからです。
さらに、
勝たせたい気持ちが先行する。
確認試合や大会が続く。
周囲の道場と比べてしまう。
こうした状況が重なると、指導は少しずつ場当たり的になっていきます。
その結果、基礎は薄くなり、
子どもは「何のためにやっているのか」が分からなくなる。
主体性や継続意欲が下がっていく――。
ですが、これは指導者の力量の問題ではありません。
原因は、技術でも経験でもなく、設計にあります。
なぜ、柔道ジュニアの指導はここまで難しく感じるのか。
その答えを、ここから整理していきます。

指導の軸は「技」ではなく、土台の積み上げ順にある
ジュニア期の柔道指導で最も重要なのは、「どんな技を教えるか」ではなく、どの土台から積み上げるかです。
最優先は、安全の土台(受け身と恐怖心)
受け身が取れることと、安全に技を受けられることは別です。
恐怖心が残ったまま技に進めば、無意識のうちに危険な癖が身につきます。
小学生〜中学生のジュニア期はまず、「投げられても大丈夫」という感覚を身体に覚えさせることが最優先です。
ここが曖昧なままでは、次の段階に進めません。
次に整えるのが、組み手と体さばきの基礎
技を覚えても、崩しを生む組み手や体さばきが不十分だと、力で押す柔道になりがちです。
将来につながる柔道は、相手を崩し、作り、掛ける流れを、自然に身体で理解できているかどうかで決まります。
最後に、技の幅が活きてくる
土台が整ってはじめて、投げ技や固め技が武器になります。
順序さえ守れば、技の数を増やさなくても、子どもは着実に強くなっていきます。
あなたが感じているその迷いは、決して特別なものではありません。
多くの指導者が、同じ地点で立ち止まります。

▶ 指導の順序を“設計図”として整理した教材を確認する
子どもの主体性と継続意欲は「練習設計」で引き出せる
「やる気がない」「集中が続かない」。
そう感じるときほど、主体性を発揮できる環境が整っていない可能性があります。
主体性は気合で引き出すものではありません。
設計で生まれるものです。
指示待ちになる原因は、考える余白がないこと
常に答えを与える指導では、子どもは正解を待つようになります。
なぜ崩れたのか。どこが良かったのか。
こうした問いを残すことで、子どもは自分の柔道を考え始めます。
勝ち負け以外の「できた」を積み上げる
ジュニア期は特に、試合結果だけを評価軸にしないことが重要です。
受け身が安定した。
組み手で逃げなくなった。
自分から技を仕掛けた。
こうした変化を言葉にすることで、柔道が「続けたい」に変わります。

この順序が頭に入っているだけで、
日々の稽古で「迷う時間」は確実に減っていきます。
▶ 日々の指導にそのまま落とし込める育成プログラムを見る
柔道ジュニア選手 育成プログラムが指導者にもたらす価値
これまでの一連の指導の迷いを整理するために作られたのが、柔道ジュニア選手 育成プログラムです。
この教材の価値は、技の多さではありません。

指導の判断基準が一本化される
「ここまでできたら次へ」「ここが不十分なら戻る」。
その判断を、感覚ではなく基準で行えるようになります。
修正が早くなり、ケガのリスクが下がる
小学生目線の実演映像により、違いが視覚的に確認できます。
結果として修正が早くなり、無理な練習が減ります。
練習メニューを考える負担が軽くなる
基礎から応用まで体系的に整理されているため、毎回の稽古設計で悩む時間が減ります。

この教材が向いている指導者・向かない指導者
基礎を体系的に見直したい。
長期的に選手を育てたい。
安全と競技力を両立させたい。
こう考えているあなたには、相性の良い教材です。
一方で、短期間で勝たせる技だけを探している場合には、合わないかもしれません。
今の指導を否定する必要はありません。
ただ、迷わず積み上げていくための“軸”を持つだけです。

▶ 指導の軸を整える「柔道ジュニア選手 育成プログラム」を確認する
👉柔道ジュニア選手育成プログラム~もう一つ上のレベルになりたい選手・指導者向け~ 【講道館柔道七段、元・全日本ジュニア代表チームコーチ 向井幹博 監修】オンライン版
まとめ|育成の迷いは「順序」を整えるだけで消えていく
ジュニア柔道の育成で、最初に整えるべきなのは技の数ではありません。
安全に受け身が取れること。
組み手と体さばきで「崩し」の感覚を身につけること。
その土台の上に、はじめて投げ技・固め技が積み上がります。
この順序が明確になると、
「今は進むべきか、戻るべきか」
「この練習は何のためか」
指導者自身が迷わなくなります。
迷いが減ると、指導は自然とシンプルになります。
子どもも「なぜやるのか」を理解し、自分から動くようになる。
基礎が厚くなり、方向性がブレない育成が、日常の稽古の中で形になっていきます。

柔道ジュニア選手 育成プログラムは、
この育成の土台と順序を“見える形”にした設計図です。
もし今、
「この教え方でいいのか」と立ち止まっているなら。
それは、指導を次の段階へ進める合図かもしれません。
土台が整えば、成長は自然に始まります。

